東京ルール

賃貸住宅紛争防止条例というのが、明日10月1日から施行される。

なにかというと、部屋を出て行く時に敷金から色々引かれるでしょ?それの内容について、入居者が不利益を被らないようにするための条例。

http://www.toshiseibi2.metro.tokyo.jp/tintai/310-0-jyuutaku.htm


俺たち不動産の管理会社としては、非常にキツイ。賃貸経営をしてる人達全員が厳しい目にあう。
仲介業者とかは全然涼しい顔してられるだろうね。むしろ、これによって賃貸の需要が高まる可能性もあるから、そうすると仲介系は美味しいな。


この条例は、入居者がか弱い子羊で、不動産や大家さんはオオカミみたいな観点から作られている。って思ってた。でも俺は気が付いてしまった。この条例の非常に汚い真の狙いを。

要するに、住宅の過剰供給を上手く抑制する手段であるということ。
賃貸経営は非常に難しくなるから、お金のないオーナーや弱小管理会社はすぐに悲鳴を上げる。被害が少ないのは、売買系。人口が減っていってるのに、分譲マンションの供給は増加の一途をたどる。どんどん供給過剰になってしまうけど、バブル期に高い土地を買ってそこに建てたマンションも今はボロボロになっている。ローンに追われ、オーナーは家賃を下げることが出来ない。そんなところより、土地が安くなってきて、その土地を買って建てたマンションは新築なのに安いのだ。(当たり前だ)
でも、このまま行くと、いずれどんなに良い物件でも借りて、買い手が付かない程の供給過剰になってしまう。そうすれば建築系がつぶれてしまって、経済も不調になる。それをなるべく送らせるべく、力の弱いボロボロマンション、アパートをさっさと潰してしまい、供給を調整するっていうのが今回の条例なんじゃないかな?
いやー、さすがにこれは被害妄想かな。