急いでる人

こんばんは。ネガティブ日記です。

今日、中野の駅に救急車が止まっていて、担架が通りかかったので、歩みを止め、通り過ぎるのを待った。その待ってる俺に遮られて、一人のサラリーマンが足踏みをしている。
俺は信号機に向かって早く歩き出さないと、信号が赤になるので、少し気持ちが焦る。しかし、ここで待つのはマナーだ。


担架が通り過ぎたら、俺は前に向かって歩き出すはず(当たり前)、で、俺に足止めを喰らったサラリーマンは、俺の背中をすり抜けて走っていくはず。
と、思うでしょ?普通。

でも、なんと俺とサラリーマンは、出会い頭的にぶつかった。多分、担架のあとを追うようなタイミングで発進したかったのだろう。俺は、そんなことも知らず、担架が通り過ぎたすぐ後に前進。サラリーマンは俺の右肩に衝突。
その後、彼は俺の後ろを通り過ぎたんだけど、なんで俺にぶつかるんだ?
明らかに俺が歩き出した方が早かったので、俺の後ろを通る方が早いはずだ。それなのに、わざわざ俺の俺にぶつかる進路を取る彼の気持ちを考えてみた(決して優しさじゃないよ)。

・自分は急いでるのに、目の前のガキのせいで足止めを喰らっている。むかつく。
・お前に俺がぶつかったのは、俺が急いでるから仕方ない。
・大体、お前が止まったせいで俺は足止めを喰らったんだ。
・ざまあみろ。
・急いでるから、細かいこときにしてられないんだよ。

きっと、いかにもコンプレックスの強そうな、権威の好きそうな彼は、こんな感じの思考回路を持っていただろう。


そして、俺は彼の心中に勝手にここで反論する。
・担架と、俺の存在は、もっと前から見えているはずだから、その事を把握した上で、スムーズに担架の外側から通過出来たはずだ。
・足止めを喰らったのは、俺のせいではなく、あなたの不注意のせいだ。
・俺より先にスタートが切れれば、俺はお前が通り過ぎるまで足を止めただろう。
・本当に急いでいるなら、最大限に頭を使って、もっとも効率よく目的地に辿り着けるようにした方が良い。


と言うこと。彼は、半ばわざとぶつかっている事が、分かるだろうか?
一番大事なのは、本当に急いでいるなら、もっと頭を使えってこと。そうでなければ、敗者にならざるを得ない。

また、彼は、わざと俺にぶつかる事で、自分の正当性を暗に主張している。実は彼は、一番の近道は俺の後ろを通ることだと知っていた。それなのに、敢えて俺にぶつかるという道を選んだのは、彼の自分に対しての言い訳だ。
もっと分かるように言うと、彼は、気が付くのが遅かったのだ。担架の外側を通過できたことを。そして、自分の能力の低さを実感しそうになる。しかし、それは嫌だった。自分がスムーズに流れて行けなかったのは、こいつのせいだ。そういうことなんだぞ、お前、分かったか?ってかんじだ。

俺は、こういう人間の悪意にもの凄く敏感だ。俺には何かのトラウマでもあるのだろうか?こんな事、毎日、何個でも書ける。ただ、今日はピックアップして書いてみた。ついさっきの事だから。


きっと、こういう事を言うと、理屈っぽいと言う人が必ずでてくるんだけど、それは間違いだ。理屈っぽいのではなく、これは理屈だからだ。屁理屈でもない。真に理屈っぽいのは、コンプレックスからこういう話を素直に聞くことの出来ない人の言い訳だ。




フットバッグ最高。